【スポンサーリンク】

ロボットエキスポ2007@埼玉工業大学(その3)

…特にこの2年ほど、甲野先生の講座では必ずと言っていいほど「現代科学批判」*1が登場します。2006年8月には脳科学者の茂木健一郎さんが「科学側のスポークスマン」として甲野先生と対談*2、最後には何とか

  • まあ、科学者の中にもこういう(茂木先生のような)方がいるとわかって少しは安心しました

という、いわば「情状酌量」的なコメントを引き出すことに成功していますが、今回の対談では冒頭から森先生の衝撃発言で科学「批判」vs.科学「弁護」などという垣根は消し飛んでしまい、「討論」というより「連想ゲーム」といった雰囲気でどんどん話題が広がる展開となりました。

森先生の「完成を求めると向上がなくなる」という言葉に対し甲野先生が「武術には敏感さと鈍感の両方が必要」と応じたかと思えば、「電話線*3の巻き」をヒントにした甲野先生の技の実演に対し森先生が「スパイラル(らせん)は、極小のDNAから極大の銀河系まで通じる自然界の重要な要素。非常に面白い」とコメントしたり、果てはステルス戦闘機とある種のガ(蛾)の相似性、今のロボットには知識が多すぎ「智恵」が足りない…という話にまで。

ロボットコンテストに力を入れている高校の先生方の体験談や、参加者からの「甲野先生の技を防御するにはどうすれば良いのですか?」という大胆な質問、それに対する甲野先生の答えも興味深く、とても充実した刺激的な時間を過ごすことができました。お招きくださった川副先生に、あらためて感謝したいと思います。(おわり)

*1:というより、基本的な科学知識を持たないまま「科学的」という単なるコトバの前にひれ伏してしまう、メディアが「科学」と名づけたモノを盲信してしまう…姿勢を問題にしているように、私には感じられるのですが。

*2:この時の議事録は第109回J.I.フォーラム「古武術とクオリア」から読めます。

*3:というか、受話器と本体をつなぐコード。