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「失われた時を求めて」フランスコミック版(第1巻)

マルセル・プルースト失われた時を求めて』のコミック版です。訳書失われた時を求めて〈1 第1篇〉スワン家のほうへ (ちくま文庫)(全10巻のうち最初の1巻)の半分弱を占める「第一部 コンブレー」の部分がコミック化されていて、72頁オールカラー。写真は、あちこちで引用されて有名な

  • ハーブティーに浸したマドレーヌの味から突然、過去がよみがえる

という部分。この巻のクライマックスシーンといっても良いのではないでしょうか。

1月6日に購入するまでだいぶ迷いましたが、『失われた時を求めて』を通読してみたい! と思ったことのある方(挑戦して挫折した方も…)なら買ってみる価値はあると思います。その上で原作と読み比べてみると、かなり構造がわかりやすくなるのでは。コミックの作者ステファヌ・ウエは「日本語版の刊行によせて」の中で「私はこの小説のさまざまな場面をビジュアル化するため、プルーストが行ったことのある場所、あるいは描いている場所にはすべて足を運びました」と書いており、資料としても十二分に役立ってくれそうな一冊です。

何と言っても、主人公(マルセル少年)がその無邪気(?)な行動から両親と叔父の間に不和の原因をつくるところ(33頁)、マルセルの学友ブロックが奇矯な言動で皆の不興を買うところ(39頁)など、プルーストで笑えるというのはコミック版ならではの貴重な発見でした…

失われた時を求めて フランスコミック版 第1巻 コンブレー
失われた時を求めて フランスコミック版 第2巻 花咲く乙女たちのかげに1 海辺への旅←2巻目 5月23日発売となっていますが、もう店頭に出ているのでしょうか?