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MET2010-2011その9「オリー伯爵」


いろいろあって第5弾ドン・カルロ以来の情報が抜けていましたが、今シーズンも見事(というか暇人というか)皆勤しましたとも。ぽちぽち埋めていく予定ですが、まずは滅多に演じられないロッシーニの喜劇「オリー伯爵」から。

写真の怪しげな流し目の人物が表題役のオリー伯爵フアン・ディエゴ・フローレスです。ご覧のとおり女装しております。まあ陽気なドン・ジョヴァンニといった趣の人物で、お目当ての女性に接近するためなら手段を選ばない。私の城には絶対、殿方など近づけないわ! という貞操堅固な女伯爵アデル(ディアナ・ダムラウに接近するため女巡礼に変装しますが単独行ではなく、黒鳥の湖ふうのむくつけき男性二十数名の女(装)巡礼をお供に引き連れて乗り込み…というあたりからも分かる通り、下心見え見えのマンガ的演出。今期の12作品のうち一番何も考えず笑える作品です。

しかし笑いだけでなく感嘆と深い満足が味わえるのは、恋の攻防戦を演ずるフローレス&ダムラウの素晴らしい声と超絶技巧のおかげ。フローレスが舞台に登場して最初の15分くらいはてっきり「イタリア語」のオペラだと思い込んでいた位、声の響きが高く明るいのです。ダムラウも激しく駆け回ったりしながら高音を出す場面で、微塵も声に乱れを見せません。この二人の共演は本当に聞き物です。9月にはアンコール上映されるので、お時間を作ってぜひ…!

2006-2011アンコール上映決定