新演出。時代を20世紀に移し、ファウストは研究が兵器に利用されたことで罪の意識に苦しむ核物理学者…と開演前に解説がありました。そして冒頭、舞台上のスクリーンに老ファウスト博士の顔が大きく映し出されたので
- このスクリーンにキノコ雲が写るとかのベタな展開になったらどうしよう…
と思っていたら、後ほどしっかり実現。あと研究にも人生にも絶望した老ファウストがやけ酒? を飲むのもビーカー、そのうち毒薬を呷ろうとしますがこれもやはりビーカーに注いで…ところが歌詞のほうは「この先祖伝来の杯に〜」というギャップが印象に残り、つい家にあったビーカーでイメージ画像を作ってしまいました。
予告編で使われてましたがメフィストフェレス(ルネ・パーペ)が歌う「金の子牛の歌」のダンスシーンは圧巻。マルグリットのマリーナ・ポプラフスカヤには白衣がいちばん似合う。ファウストのヨナス・カウフマンは老けても若返ってもいい男。演出のデス・マッカナフがカーテンコールで舞台に登場したときには明らかにブーイングが起こっていましたね。夢オチにも見える結末への抗議、それとも…?
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